ミッドレングスのNO.1ベストセラー、C-BUCKET

ミッドレングスのNO.1ベストセラー、C-BUCKET

実は移り変わりが激しいクリステンソンのモデルの中で、長年ラインナップに残っているのがC-BUCKETです。職人気質のクリスらしく、同じ名前のモデルでも日々改良され、良い意味でアップデートが施されていくことも多く、数年前とはレールの落とし方やボリューム、アウトラインやボトムの形状も異なるものもあります。同じミッドレングスのフラットトラッカーも当初より改良され、現在はウルトラトラッカーとして販売されています。ただC-BUCKETは先代から20年が経つも、現在はブランドのミッドレングスを代表するモデルとして、ミッチ・アブシャーやJJウェッセルズなどのライダーも必ず1本は所有しているという人気のボードです。

 

歴史あるサンディエゴのボードデザインの歴史の中で、フィッシュとともにこれまで脈々と受け継がれて来たエッグというサーフボード。ジョエル・チューダー曰く、サンディエゴ・エッグはいわゆるミッドレングスではなく、エッグという独自のカテゴリーだとも述べています。同郷のデヴォン・ハワードも長きに渡りエッグを愛し、チャネルアイランドでCIミッドを発表したのは記憶に新しいと思います。クリスもこの伝統的なサンディエゴ・エッグに独自のアレンジを施し、C-BUCKETとして完成させました。サーフボードはアウトライン、ロッカー、ボトム形状で9割が決まるというのが定説で、C-BUCKETはそのどれもが高い次元で融合されたデザインです。

 

 

巷ではロゴなしでもクリステンソンのボードだと分かると言われていますが、クリスはその自信の表れとしてロゴなしでもボードを市場に提供していることも知られています。パッと見でわかる美しい流線型のアウトライン、そして緩いコンベックスボトムにシングルコンケーブからVEEコンケーブを組み合わせた複雑なボトム形状が特徴で、スムースな直り味は初心者から上級者までを魅了します。胸の下にボリュームを持たせたセンターの厚みでパドルの安定は素晴らしく、スピードに乗ったテイクオフから、テールにかけて絞られたアウトラインでターンの切れ味も抜群。ノーズのボリュームを残しつつも、不要な部分はそぎ落とされ、小波からオーバーヘッドの掘れた波にも対応するというオールラウンドボードとなっています。長さも6ftから8ft代まで対応し、長くなれば長くなるほどスピード、トリムに優れたグライダー的な要素が強くなります。一般的にはショートボーダーの方には6ftから7ft代、ロングボーダーの方には7ftから8ft代がベストマッチ。フィンはシングルが基本ですが、トライ、クアッドのオプションもあります。シングル・ボックス仕様であれば、波質や好みにより、長さ、フレックスが異なるフィンで様々な乗り味が楽しめるのも特徴です。

 

ということでC-BUCKETは、クリステンソンの一本目、ミッドレングスの入門としてもオススメです。またクリステンソンのボードに乗っている方でC-BUCKETを持っていないのでしたら、ライダーも必ずや一本は持っているベストセラーなのでラインナップに加えていただいて間違いありません!

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