第4のミッドレングス、SUBMARINERがアップデート
Share
クリステンソンの"ディスプレイスメントハル"、サブマリナーがアップデートされてVer.2.0となり昨年ラインナップに復活しました。前年の夏にはクリス自身もテストを繰り返し、乗り込んでいたというお気入りモデルなので、実際に日本に届いたボードの仕上がりもこれ以上ないほど完成度の高いものになっています。

サブマリナーは既存のミッドレングス3大モデル(C-Bucket, Ultra Tracker, The Huntsman)に追加された第4のエッグですが、その乗り味とデザインは全くの別物です。
現在、一般的なサーフボードのボトムにはコンケーブ(凹)が施されていますが、ハルはいわゆるコンベックスと呼ばれる船底のように丸みを帯びている形状(凸)が最大の特徴。これに薄めのテーパーレールを組み合わせることによって、一度レールをセットすると水の上を引っかかりのない状態でひたすら滑走していきます。
コンケーブボトムはボードを踏み込むことによって水を押し出し、その反復の動作でスピードが出ますが、ハルはただニュートラルポジションに立っているだけで水を切ってボードがスーと勝手に進んで行く感覚です。
このスピードの違いは体感として明確なので、一度ハマってしまうと、その独特な浮遊感に虜になる人が続出する中毒性の高いデザインなのです。

詳しいボードの詳細については下記の動画でクリスが解説しているのでここでは割愛させていただきますが、サブマリナーにもハル特有のローロッカーに特徴的なSデッキ(横からアウトラインを見るとS字の形状)、そしてわずかにフリップしたノーズを採用。そして通常より5cmほど前に配置されたフィンボックスに、9〜9.5インチの細めのフレックスフィンの組み合わせは鉄板です。

カリフォルニアやここ日本でもカルト系な人気を誇るStubbieことディスプレイスメントハルですが、その乗り方には繊細なボードコントロールの慣れとちょっとしたコツが必要なため、正直なところ1本目のサーフボードのチョイスにはならないでしょう。ただ、サブマリナーはカリフォルニアの伝統的なハルデザインを継承しつつも、クリスによる絶妙なアレンジが施され、マニア向けの難解なボードには仕上がっていません。
ディスプレイスメントハル発祥の地であるマリブやリンコンなどのようなポイントブレイクで本領を発揮しますが、実際には日本のリーフやビーチとも相性が良く、テイクオフから波がスープに消える瞬間までスピードが落ちること無く延々と乗ることができます。フロントサイド用のボードとも言われていますが、バックサイドのちょっとした難しさも魅力で、一筋縄ではいかない簡単で無いボードこそ、乗りこなせたときの感動もひとしおです。
現在、ログ、ミッドレングス、フィッシュに乗っている方のセカンドボードとして、またサーフボードの新たな出会いを求めている方には是非とも手に取っていただきたい、2026年イチオシの裏モデル的な(?!)存在です。