JJウェッセルズのシグネチャーログ、TRADESMAN

JJウェッセルズのシグネチャーログ、TRADESMAN

クリステンソンの全モデルにおいて共通するフィードバックは、早いテイクオフ、走り出しからのスピードの速さ。これはショートボードだけではなく、ロングボードにも当てはまります。かといってサイドフィン付きのロッカーの強い、いわゆるハイパフォーマンス・ロングボードではありません。シングルフィン・ロングボード(ログ)はクラシックな要素を持ちつつも、クリス独自のアレンジが施され、個性豊かなチームライダーのフィードバックを経て、シグネチャーモデルとして完成されているのが特徴です。

クリステンソンはスタイリッシュなカリフォルニア・スタイルのログライダーを擁していますが、各モデルのコンセプトと乗り味は異なっています。今回はラインナップの中でも比較的新しいモデルであるTRADESMANについてクローズアップします。

 

 

TRADESMANは、写真、映像、イラストとアートの世界においてもそのマルチな才能をいかんなく発揮しているJJウェッセルズと完成させたオールラウンド・ログです。変幻自在のフットワークから繰り出されるスムースなライディングはクリスの信頼されるシェイプでこそ可能と言えるでしょう。

JJのシグネチャーということで、TRADESMANは特定の波を想定した上級者向けモデルと思われるかもしれませんが、実はごく一般的なカリフォルニアのビーチやリーフでオールラウンドに使えることを念頭にデザインされています。各ライダーのレベルやターゲットとするブレイクによってもボードのチョイスは様々ですが、初めてのクリステンソンのログはどれがいい、という方にもこのモデルをオススメします。

 

 

 

スムースな滑り出しから、トリムとターン、そして安定したウォーキングからノーズライドまでの一連の動作も容易に。一般的なノーズライダーは幅広のアウトラインで安定感はありますが、ターン性能やサイズが上がった時の取り回しでは少し難しい部分もあります。逆にターンやトリムを中心に考えるとノーズライドが犠牲になることもありますが、TRADESMANは両方のいいところをバランスよく備えたユーザーフレンドリーなモデルとなっています。

JJ曰く、モデル名は自分が乗っているダッジB300 Tradesmanからで、父親が大工で職人(Tradesman)だったことも関係しているとか。ちなみにJJはこれまで9'5"、9'6"、9'8"と3本のボードをテストして、なかでも9'5"の長さが一番のお気に入り。でも、サンオノフレみたいなマッシーでゆったりした波には9'8"をチョイスすることも多いそう。

 

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